山本和正パーソナルサイト

◎第5話「筑波マイスターカップ 第3戦」(8/19)

今回第3戦を臨むにあたり、前回のトラブルを克服してエンジンを一通り見直し、ミッションもクロスレシオのものに変更した。このため、大幅なタイムアップと順位アップが期待されるが・・・

<予選結果>
POS.NO.CLASSCLASS
POS.
DRIVERCAR/TYPEBEST TIME
119MC2501位高敬GINETTA G12
COSWORTH YAC
0'57.480
211MC2502中村貴広MZA 7
BP
0'58.258
37MC2503大山浩成ART 7
VAUXHALL C20
0'59.097
453MC2001五味慎治CATERHAM SUPRE7 VXR
VAUXHALL C20
1'02.365
571MC2002石井第雄CATERHAM SUPRE7 VXR
VAUXHALL C20
1'02.999
623MC2504武蔵野明彦WEBER ALPHA ART23
MUGEN MF204
1'03.005
762MC2003塩野春喜HARUKIZOUEN 7
VAUXHALL C20
1'03.870
841MC2004辻井忠一BIRKIN 7
VAUXHALL C20
1'04.135
912MC2005山本和正SUZUSHO BIRKIN 7
FORD ZETEC
1'04.525
1089MC2006大下幸治BIRKIN 7
FORD ZETEC
1'04.739
119MC2007原 良至LOTUS ASIA
NS93
1'04.953
1247MC2505橋澤宏HAPPY LOTUS47GT
COSWORTH YBB
1'05.418
1318MC1701神子島隆Crux KANICIENO
SUZUKI F6
1'05.509
1440MC1702加藤香平BIRKIN 7
TOYOTA 4AG
1'05.842
1534MC1703片桐健一郎BIRKIN 7
FORD KENT
1'06.494
1676MC1704鈴木秀昌BIRKIN 7
ORD KENT
1'08.409
1735MC1705吉田辰美BIRKIN 7
TOYOTA 4AG
1'10.224

朝から晴れ上がった筑波サーキットだが、台風が近づいているせいか、夜明け頃は非常に肌寒く、半袖では外に要られないほどであった。日が昇ってからも風は涼しかったが、日照りによって路面温度はかなり上昇し気温はそれほど上がらない、という状態。スーパーソフトのコンパウンドのタイヤしかない私にとって、これは結構つらい状況だ。そんなことを考えながら、朝8:20から予選スタート。

スタート前の待機時間が長すぎ(直前の走行プログラムであったゴルフの走行会で、最終コーナー横転事故が発生、タイスケが遅れてしまったのだ)、どうやらカブってしまったらしい。コーナー立ち上がりで、予選スタートした際に吹けないのである! ど、ど、どういうことだ!?
またガス欠症状??・・・いや、しかしヒール&トゥでちゃんと吹ける。やはりカブってしまった症状のようだ。途中、最終コーナーや奥のヘアピンでエンジンがプスン、っと止まってしまうこともあった。

これで走りのリズムが崩れてしまった。ハイスピード走行もスポーツとはよく言ったもので、やはり一定のリズムによって走行が乗れているか、乗れていないかが決まってくるところがあり、リズムが掴めないと一向にいい走りができないのも事実である。

結局、無心でマシンコントロールに集中して、少しでもマシンを前に進めることのみを考えてドライヴした。始まる前は、 「ターゲットを見つけて着いて行くぞ!」とか、
「あいつに引っ張ってもらおう、あわよくばスリップについてタイムアップだぜ!」 などといろいろ考えていたのだか、全て水泡に帰してしまった・・・。(笑)

結局、後方から来た上のクラスのマシンに引っ張ってもらったり、下のクラスにストレートでスリップにつかせてもらいながら走行した8周目がベストとなり、1分4秒525。これは自分としては非常に不満なタイムだ。

しかし、正直4秒台が出ているとは思えなかった。予選中の走りはカブってしまっていたために立ち上がりでふけず、まあタイムは無理だろう、せいぜいこの前のタイムぐらい、5秒〜6秒ぐらいだろうなあ、と思いながらチェッカーを受けた(サインボードは出してもらえなかったのだ!)。前半はとにかくカブっていたし、後半も多少焼けてきたのだろう、吹けが良くなってきたにせよ、完全ではなかったから、万全の体制なら、あと1秒速く走れていたと思う。

それにしてもクロスミッションの威力もあるだろう、2速→3速の入りが非常に小気味良く、加速力は十分。決勝は気合を入れなおして行かねばならない。

最終結果
POS.NO.CLASSCLASS
POS.
DRIVERNTCAR/TYPELAPSTOTALBEST TIME
111MC2501中村貴広MZA 7
BP
1515'25.7560'58.789
27MC2502大山浩成ART 7
VAUXHALL C20
1515'43.4660'58.878
347MC2503橋澤宏HAPPY LOTUS47GT
COSWORTH YBB
1516'03.9320'58.400
453MC2001五味慎治CATERHAM SUPER7 VXR
VAUXHALL C20
1516'04.8861'02.962
541MC2002辻井忠一BIRKIN 7
VAUXHALL C20
1516'16.0681'04.288
671MC2003石井第雄CATERHAM SUPER7 VXR
VAUXHALL C20
1516'20.7821'03.071
712MC2004山本和正SUZUSHO BIRKIN 7
FORD ZETEC
1415'35.3461'05.047
862MC2005塩野春喜HARUKIZOUEN 7
VAUXHALL C20
1415'36.2501'05.623
99MC2006原 良至LOTUS ASIA
NS93
1415'47.1371'06.344
1040MC1701加藤香平BIRKIN 7
TOYOTA 4AG
1415'47.8791'05.541
1118MC1702神子島隆Crux KANICIENO
SUZUKI F6
1415'48.3951'05.940
1234MC1703片桐健一郎BIRKIN 7
FORD KENT
1416'13.1381'07.845
1335MC1704吉田辰美BIRKIN 7
TOYOTA 4AG
1416'21.9341'08.533
1476MC1705鈴木秀昌BIRKIN 7
FORD KENT
1416'31.0381'08.450
1519MC2504位高敬GINETTA G12
COSWORTH YAC
123LAPS0'58.343
1623MC2505武蔵野明彦WEBER ALPHA ART23
MUGEN MF204
0

さあ、満足なタイムを出せずに迎えた決勝。同じクラスの1台がどうやらトラブルを抱えたためリタイアのようだ。そして上のクラスの何台かが何故か後方のグリッドからのスタートになり、結構前の方のグリッドになっていた。今回も奇数のグリッドなため、イン側スタートとなった。

しかしこの決勝は12:30ごろスタートだったが、(またしても直前のゴルフの走行会で最終コーナーで横転事故が発生、さらに遅れるタイムスケジュール。(笑))おかげで非常に暑い時間のスタートとなってしまった。そのため、「熱さまシート(大人用)」をわきの下のそれぞれ貼ってレーシングスーツを着込んだ。おかげでスタート前は冷えすぎるぐらい冷えた(笑)。
※コースイン直後にグリッドについてエンジン停止したところだがカッコつけている割にはおいおい枠より随分前に出てしまっているぢゃねえかでもオフィシャルは何も言わないし停止するとき前に行け行けって合図したんだがおかしいなあ〜と思いつつもリラックスしているところ。
※上の拡大写真。今回からヘルメットのカラーリングを施し、いや〜やっぱオリジナルカラーはいいなあ〜と想いを馳せながらもカメラ目線をくれる図。

さあ、コースインしグリッドにつく。シグナルの位置を確認するが、この前よりも前からのスタートなため、シグナルが見やすい。(ビデオを見ると如実にわかります(笑))そしてグリーンフラッグが振られフォーメーションラップスタート。しかし何かがおかしい。 吹けが、またしても悪いのである!
フォーメーションがスムーズにスタートできず、またしてもカブり気味。こりゃあヤバイかもしれん。

そのためフォーメーションではとにかくアクセルをあおって焼きに入った。焼くは焼くわ、インフィールドを過ぎ奥のヘアピンあたりでは、けっこうカブりも取れてきた気がした。

そして、グリッドにつく。もう回転数は上げっぱなし。燃調ダイヤルも規定値にリセットした。そして、5秒前ボード表示。

そしてシグナル赤点灯→青点灯でスタート!

<LAP 1>
きれいにスタートできた。例によって私はスタートは比較的得意なので、まず前のマシンのイン側を差して1コーナー手前で前に出た。しかしそう簡単には行かせてくれない。1コーナー立ち上がりで大きくRを取れたアウト側のマシンが加速して並んできた。次のインフィールドのヘアピンは左コーナーであるため、次に続くコーナーのインを取られたことになる。 そこから奥のヘアピンまでは混戦模様、ということもあるだろうが完全に後ろにつくことになり、その前を行く同クラスのトップ集団に肉薄できず、頭を押さえられた。

そして奥のヘアピンの加速に集中し、バックストレッチで前を行くマシンのスリップにつくことに成功。最終コーナー手前でインにつく。しかし、ここでポストから黄旗2本の振動表示が!この抜く動作に入ったのがちょうどポスト正面であり、結構微妙な位置だったことは確かだが、私は思わずブレーキを踏んで抜くのを止めた。しかし、この動作が、後で考えてみると痛かったように思える。この前のマシンはともかく、さらに前を行く同クラスのトップ集団にからむことが、このアクセルオフでできなくなってしまったためだ。これは結果的に、自分にとってのレースの流れを変える出来事になってしまった。

<LAP 2>
次のラップでも頭を押さえられ、私はそのマシンの後ろについていた。こうしている間にも、その前はどんどん逃げているようで、少しずつマシンが遠くなっていく。最終コーナーで前のマシンを抜きに掛かるが、これは抜くことができない。

<LAP 3>
 3周目に入ると、私もどこかでしかけてやろうという気が起こりつつも、あまりこの序盤戦で無理をしすぎるとタイヤがタレて、後半きつくなるから、タイヤなりに、かけるトルクをコントロールしながら走ろうと考えていた。  そして、同じく奥のヘアピンで加速に集中し、バックストレッチでスリップにつくことに成功。そのまま、今度は最終コーナーで抜くことに成功した。

<LAP 4〜>
 しかし抜いた直後、さすがにレースだから、「抜かれたら抜き返す」こういう意気込みだ。抜いたドライバーは逆に後ろにぴったりとくっついて来ているではないか!しかも、この辺りから予想していたタイヤのタレが発生し始めていた。各コーナーでブレーキング時にロックしやすくなり、そして低速コーナーのターンイン時でフロントがアンダーステア、リアがオーバーステアという、4輪ドリフトのような挙動が出始めた。これはグリップしていない証拠で、これで無理をすると一発でブレイクするか、大ドリフト大会になってしまい、あっという間に抜かれる。  それを気にして、極力パワーのロスを押さえるアクセル操作を心がけ、何とか修正蛇をあてながら、後ろにいるマシンをけん制しつつ走行した。終始後ろを気にして、若干ブロック気味のラインをとったりしながら走行した。

どんどんとラップを追う毎にタイヤは食わなくなりタイムも落ちているだろう。後ろも同じだろうが、どうやらコーナーでは後ろが優速らしい。しかし立ち上がりからストレートで引き離す、この繰り返しで順位をキープした。走りながらもポジションは4位であろうと分かっていたので、何とかこの順位をキープしたいということしか考えていなかった。3位より前は完全に逃げてしまっている。

タイヤが完全にズルズル、後半になるとペダルも熱をもってきて、脚全体が暑い。さすがにスペシャルソフトコンパウンドは無理だってば。

途中、上のクラスが抜いていくとき、そのドサクサ紛れにその後ろについていたマシンが抜きにかかるが、何とか押さえた。危ない危ない。

そしてそのままチェッカーとなった。
※後ろは、このヒストリックフォーミュラカーレースに参戦した 同じチームのドライバー鈴木さん。一緒に写っている黄色のマシンが1964年式のブラバムだ。 それとともに4位のカップをかざす作者。後方には社債いや車載カメラも写っているぞ。

次回はお立ち台に立ちた〜い!!!!!!!!!!(×12以上(笑))

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©KAZUMASA YAMAMOTO