◎第6話「筑波マイスターカップ 第4戦」
今回は何としても表彰台を狙いたい!といろいろと思いを巡らせ、前回の反省を基にタイヤをリニューアルなど、細かい点を調整してこの第4戦に臨んだ。
1.予選
それにしても以前よりもさらに予選時間が短くなってしまった。たった10分、実質9分計測とのことだった。今回は、私が参加してはいないが、直前の鈴鹿で開催された某レースでマシンにトラブル発生し、そのトラブル以降初走行となることや、私自身の体調が完璧でなかったなどの細かい不安材料が重なっていた。
※予選スタートをピットレーンで待っているがカブらないようにぶいんぶいん吹かしこんでいるのだが
今日は何だか不安なかんじ〜でもとりあえず行くしかないけれど、ちなみに鈴鹿でのトラブルで
フロント部が前と違うよね〜それにヘルメットも前回からオリジナルカラーリングだよ〜んの図
(撮影及び写真提供:ひなぴぃ様)
タイヤのグリップ力が変わったことで、マシンの挙動がどのぐらい変わるのか、といったことを確認しながらの予選になった。まずスタート、前回の反省から、出走前にカブらないように注意してコースイン。エンジンは快調なようだ。
まずマシンとタイヤの状況を確認しながら1ラップする。2ラップ目、ややペースを上げて走行する。そして3ラップ目、さらにペースを上げ、アタックを開始した。2ラップ目よりもアクセルオンを早めに持っていったが、もっと踏める、という感じだった。各コーナーでは、アンダーになるコーナーもあるものの、まず行けそうだった。どうもダンロップ下で大アンダーが出る。コースにオイルでも出ているようだった。
そして4ラップ目、ブレーキングポイントをもう少し詰めていきながらタイムアップを狙った。ここで、上のクラスのマシンが抜いていく。バックストレッチで上のマシンに譲り、そのまま最終コーナーへ進入していった。
しかし!! 自分でもなぜかよくわからない。ついツラれてしまったとしか言いようがないが、
その抜かれた上のクラスのマシンのペースを上回るペースで進入してしまったのだ!
そのマシンはスリックタイヤ着装の、リアウイングつきというマシン。コーナーリングスピードで絶対勝てるわけがない。車載映像で確認してみると、同じスピードというよりもむしろ、追いついている!!
その後明らかなオーバースピードでアンダーステアとなり、その後テイルが流れ、カウンターを当てて対応するが、流れが止まってカウンターを戻した直後、一気にリアがブレイクし、そのままアウト側へコースアウト。
・・・そりゃアンタ、無理だよ・・・ 状態。
何故あのとき冷静になり切れなかったのか、ここが反省すべき点だ。最初からついていけないスピードだとわかっていたのに、自分は熱くなってしまっていたのだろうか?体調があまりすぐれなかったからだろうか?
コースアウトしたことで、マフラーが途中から取れてなくなってしまい、しかも足回りに歪みが生じたのか、アライメントが狂ったのか、ステアリングのセンターも狂ってしまっていた。
すぐにピットインし、このまま予選終了時間となってしまった。
それにしても、今回のコースアウトは完全に自分のミス。まだもう少しタイムアップもできたと思われるだけに残念だった。結局コースアウトする前のラップの1周のアタックのみできたので、そのラップタイムが予選結果となり、1分3秒692でクラス5番手であった。
2.決勝
今回は予選から決勝までに結構時間が空いており、それが偶然にもコースアウトのダメージを修復する時間にできたのが幸いだった。これが無ければ決勝は出走できなかっただろう。
グリッド上には同じクラスの2台が目の前に並んでいる。この2台を抜けば、表彰台だ。自分にそう言い聞かせながら、まずスタートでこの2台に絡んで抜いていこうと思っていた。しかしレースでは全員が勝つでいる。後ろのドライバーも同じことを考えているはずだ。
フォーメーションラップの後、シグナルでスタンディングスタート。若干ホイルスピンしてマシンが横に向きかけるのを感じ取りながらも、クラッチミートのタイミングはまずまずだった。ここでまず1台を抜くことに成功したが、大外から、真後ろにいたマシンがスタートを決めて私とその前の列を抜き、一気に前に出た。従ってこのスタートの時点では、1台抜いて、1台抜かれたためにプラスマイナスゼロで順位変わらず。
※第1ヘアピンで又しても62番の方とジェントルなバトルをしているのだが何だかご縁があります
なあ〜と思いつつもお互いもっと前の方でやりあいたいですねと終了後語りましたとさというエピソードも
残っているよ〜とはいえこの第1ヘアピンはこの時私はみょ〜に遅かったの図。
(撮影・写真提供:ひなぴぃ様)
そして、何周目かに、スタートで抜いた1台が第2ヘアピンの進入で抜きにかかった。進入では抜かれたが、その後の立ち上がりですぐに抜き返した。そのまま若干ペースを上げることができたため、前との差が縮まってきた。中盤でのことだ。ここでこのまま喰らいついて、前に迫りたいところだ。しかしその後少しずつペースが落ちてきて、前は逃げてしまった。さらにその後、残り2周というところで第1ヘアピンで後ろのマシンがインをついて抜いていった。何とか抜き返そうとするが、結局抜けずそのままチェッカー、6位に終わった。
まあ確かにマシンも万全であったとは言えなかったし、予選でのコースアウトのダメージが完璧になったとは言えなかった。しかし、それはわかっていることでありドライバーはそれを何とかして走らなければならない。
そうしたことを考えて今回の反省は、何となく走りのリズムがうまく乗れず、ブレーキも終始早め早めになってしまい突っ込みが甘かった、ということだろう。そのためにコーナーリングスピードが落ち、結局結果を残すことができなかったようだ。予選でのコースアウトでビビリが入ったわけではない。最終コーナーはむしろ踏んでいった。しかしその他のコーナーで、自分の走りが無意識のうちに守りに入っていたのかもしれない。
体調が万全ではなかったことも原因だろうが、どうも自分で自分に納得がいかない気分になってしまった。そして時間がたつにつれ、その思いは「悔しさ」に変わっていった。
あああ、悔しい!(←こころの叫び)
チーム側も切羽詰まってきている。最終戦に賭けるしかない。
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