※走者スタートの瞬間。一斉に走り出す(撮影:ぼっこさん)
JCCAガールによって3分前、1分前のボードが出される。思わず1分前でエンジンをスタートさせてしまうところだった(ついクセが・・・(苦笑))そして30秒前。今回のスタート走者はセカンドドライバーのバウム氏で、気合充分。スタート地点でクラウチングスタートでレーシングスーツ姿で走るというパフォーマンスを見せてくれた。JCCAのクラブ旗が振り下ろされ走者は一斉にスタート。中にはお約束の仮装をしているチームの走者もいた(笑)バウム氏が小気味よく走りスクリーンにタッチ。瞬間エンジンを掛ける。しかし燃料ポンプを動かすタイミングが少し早すぎたのか、かぶり気味でのスタートとなってしまい、1コーナーの飛び込みでアウト側からかぶされて順位を落としてしまった。ロータリーエンジンのマシンはこの手のスタート方式は苦手とするようで、手間取っている様子だった。ここで同クラスのフェアレディ、スカイラインに前に出られてしまった。(笑)
1コーナーを抜けインフィールドへ。接近したままの混戦が続く。抜けそうで抜けない。そしてバックストレッチへ出ると、Sクラスのマシン、トップクラスのマシンが直線で一気に抜いていく。最終コーナーでもサイド・バイ・サイドの走行が続いた。3ラップ目あたりだっただろうか、青いマシン、ル・マンで実際に走行したアルピーヌM63がセリカを抜いていくのと同時ぐらいにタイミングを合わせる形で1台をオーバーテイク。そしてその後、スカイラインを奥のヘアピンでオーバーテイクすることに成功した。さらにその後、何ラップ目なのか覚えていないが、ブルーバードもオーバーテイクすることに成功し、頭の中では「何とかクラス上位にはつけているな・・・」という感触だった。ラップタイム的には序盤ラップでは1分15秒台からスタートし、その後は1分16〜17秒ペースに落ち着いてきた。というのは水温100〜105度、油温115〜120度にまで上昇してきたからだ。電動ファンのスイッチを入れる。さらにここで7000rpmリミットを6500rpmリミットに落とし、ややペースを落とした。
途中Sクラスのブルーバードと順位争いを展開する場面もあり、得意な最終コーナーでは上のクラスであるSクラスに追いつき、1コーナーでオーバーテイクできるという、非常に気持ちのいい場面もあった(上のクラスの方ゴメンナサイ^^;)。しかしさすがにSクラス、インフィールドからバックストレッチは当然速く、最終的には抜かれて離されてしまった。
その後程なくピットインの指示が出た。さあ、ドライバー交代だ。練習した通りピットインし、バウム氏にドライバー交代。水温計の針が動くのが気になっていた著者は、バウム氏に交代の際「水温に気をつけて」と短く言葉を掛けた。約15秒でドライバー交代を完了し、すぐにバウム氏を送り出す。よし、まずまずだ。
※(撮影:ぼっこさん)1回目の走行を終え、ピットで休憩する著者。スーツだけでなく顔も赤い(笑)
※(撮影:ぼっこさん)交代してから数分後、笑顔も戻った(笑)
バウム氏に交代した間、束の間の休憩を取る。涼しい格好にし、水分を補給し汗を拭く。相変わらずプールから上がってきたかのような汗の流れ方だ(笑)。バウム氏のペースを確認してみると、1分16秒が出たのだがその後は1分18〜19秒ペースになりそこで安定したようだ。これは後で聞いた話なのだが、水温があまりにも気になり、ペースが思うように上げられなかったということだった。それにしてもこの休憩の時ばかりは本当に休憩で、あまり他に気を向ける余裕もなく、ひたすら自分の身体と気持ちを休め、もう一度来る自分の出番のために準備をしていた。
※楽しそうにサインボードを出すチーフメカ。うむ、いいペースだ
※楽しそうなピットの風景 その1(笑) みっちゃんの笑顔でした。
※他のチームの方がピットを訪れてくれた。こういうのは嬉しいものですね!
※楽しそうなピットの風景 その3 嫁子さんのタイムキープ風景でした。
予定よりもやや早いタイミングで交代の指示が監督から出る。予備のクールスーツの冷媒を入れ、スタンバイ。そして再度ドライバー交代となった。2回目のドライバー交代はほんの少しだけ手間取り、約16秒で完了。確実に一つひとつの手順をこなしての結果となった。その後すぐにペースの維持に努めた。水温105度、油温120度。確かに高めだが安定していればとりあえずは大丈夫だ。前半とほぼ同じペースで刻むことをこの二つの計器を見て心の中で決め、6000〜6500rpmシフトでできる限りアクセルを踏む時間を長くするよう心がけた。ペースは1分17秒前半から中盤。安定したタイムを出す事ができた。途中、水温計が105度を割り込んでくると「いけるかな〜?」と思ってシフトアップ時の回転数を少し上げるとすぐに105度に戻ってしまう。また理由は分からないがたまに水温計の針が「ピクン!」と動いて105度以上になる瞬間もあってドキドキしたが、キープしていれば安定していたし、パワー感が失われることもなかった。
※ハコスカと順位争いを展開する著者。いいバトルでした
※インフィールドのヘアピンにアプローチする著者。
※心配そうな表情で著者がピット前を通過する様子を見るバウム氏。
※真剣な表情で著者にサインボードを出すチーフメカ。
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