緊急レポート!
衝撃の報告!!
以前、ポールシッターと呼ばれる伝説の人物がいたことはここで述べた。そしてしかも、もう2度と現れることはないと私も言ったが・・・。
実はポールシッターはまた存在したのである!
これはまさに衝撃の事実と言わざるを得ない。
某月某日、私はサーキット事務局で仕事をしていた。
営業企画案の立案など、最近どんどん仕事が増えてきている。そんな状況の中、その日も頭を悩ませながらPCのキーボードを叩いていた。きっと難しい顔をしていたに違いない。
そんな時である・・・。
突然、、
『ドガガーンバリバリゴーン!』
と、複数の違う衝撃音が事務局を襲ったのだ!
外を見て見ると、何とコース内、インフィールドの国旗掲揚塔の残された2本が見えなくなっているのに気づいたのだ!
その横には、普段居るはずもない場所に1台のハチロクが。しかもフロント部を大きく破損させ、ラジエターの水煙があがっている。どうやらクルマは自走できそうにない。
私は緊急出動した。既にコース員が4駆でコースに出動した直後で、私はリフトにて現場へと急行した。
すると・・・
そこには、とあるなかなか、かわいい女性が2人、クルマから降りて呆然としている姿があった。
どうやら怪我はないようだが・・・
その状況を見て一瞬で悟った。
第1ヘアピンで立ち上がり時にパワーオーバーステアが発生し、その後カウンターを当てるが、恐らく、アクセルはトラクションがかかるほど踏めず、ブレーキも踏めず、そのままおつりを貰って「加速タコ踊り状態」という危険姿勢に陥り、そのまま1直線にポールへと突入していったのだろう。
話を聞いて見ると、夫婦で来ていたドリフト仕様ハチロクで、奥さんが運転しその友達が助手席に乗っていたのだと言う。
二人とも若かったが、旦那さんは優しく奥さんを慰めているようだった。
・・この状況は不幸中の幸い、怪我もなくよかったと思う。
しかし!
クルマは見るからにボンネットまで大きく曲がりラジエターも脱落寸前。この年式のクルマではほぼ全損レベルだろう・・・。
しかもポールはまとめて2本倒してしまった!!
見事にまっすぐ狙ったかのように倒してしまったのだから、まさに「ストライク」状態。
いずれにせよ、この裏YZに取り上げられる資格は十分にある。
この人物の名は、ポールシッターの上を行く
ストライクポールシッターと名づけられている。
とにかく、世の中予期せぬできごとは起こるものだ・・・
Accident will happen. と言うべきか、
There will always be unexpected things. と言うべきか。。。
サーキットにいると、話題はつきないものである。
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