山本和正パーソナルサイト

グリーン(カスタム野郎)のYZ走行記

先般紹介したカスタム野郎のエピソードだが、時間を過ぎて、カスタム野郎、いやグリーンが、さらに私の記憶を呼び覚ますようなエピソードを自ら語ってくれた。

今回はその彼自身が明かしてくれたエピソードを紹介することとしよう・・・。
(以下、一部リライト、ほぼ原文のまま)

#1おぶざばとの出会い

タイヤショップ早野第1回走行会で初めて会話をした。

緑のヘア、緑のハチロク、フロントホイール9J-25 R14、サイド管竹ヤリマフラーで登場したグリーンに一言

『今回は主催者だから走ってもいいけれど、次回からはこれでは走れません』

とのキツイ言葉。

2週間後、瑞浪モーターランドでその自慢のマフラーを落としたグリーンはおびえながらYZに・・・

そして登場したおぶざばは「これなら走っていいよ」との言葉!

フロントパイプオンリーの爆音の状態なのに・・・!

・・・それに、おぶざばは気づいていないはずだ!

サーキットに向かう道中に貼られたリアウインドウの「故障中」のシールを!

#2ロングコース2コーナー出口の土のカベが登れた頃

今でこそハネ返されてしまうが、5年ぐらい前は(著者注:恐らくロングコースが出来上がった直後の頃だと思われます)、

角度によってはドリフト状態のまま登れたんです!そんな頃、グリーンはいつも登ってました。

ある日、黄色のAA63セリカで走行会に登場したグリーンはいつものように・・・

その土カベ狙い!

すると・・・

2コーナーを立ち上がって・・・

・・・登った↑!・・・落ちた!?転んだ↓・・・

セリカは土カベに登ってそのまま横転して・・・

ドライバーのグリーン側のドアの窓から見えるのは・・・流れるアスファルトの路面の風景・・・つまり片輪走行状態?

いや、

「ドアドリ」状態だったのだ!

それで少し滑った後、元の状態に戻るように、ドスンと着地。そこでグリーンは一瞬で車を確認し、

“タイヤ、ついてる!・・・エンジン、かかってる!”

よし、クラッチ蹴りだ!

そのままドリフトを続けながら周回する黄色の車をギャラリー達は指差しながら笑っていた・・・

#3 FC空中横旋回、1回転半

ロングコース逆走をしていた時のことだった。ストレートでの3発振りを楽しんでいたグリーンは、数周後に飛んだのだ!

解説しよう。2発目の振り、ストレート内側のガードレール(著者注:現在はコンクリート壁です)にテールを寄せたまま、前走車とのツイン状態を楽しんでいたグリーンだが・・・

それはあまりにも近づきすぎていた。

前走車の出した大きめのタイヤ片をグリーンの車の前輪が踏んだ。

そしてフロントがその瞬間に滑りスピンモードに・・・。そして左フロント→右フロント→右リアの順に回転しながらガードレールに激しくヒットしたのだ!

そしてその瞬間、浮いて、飛んだのだ!1回転半飛びながら回った、という方が正確かもしれない。

そして車はそのままストレート上に停まった。グリーンはくの字になったボンネットの隙間から、ギャラリーが走り寄って来るのを見た・・・少しして車から降りると、最終コーナーの方向からバッテリーを持って歩いてくる人がいる。そして彼はグリーンに一言

『FCのバッテリーが最終コーナーまで飛んでいたよ』

・・・。お、恐ろしい・・・。人間にまともに当たっていたらと思うとぞっとする。当たり所が悪ければ死ぬぞ(汗)。

さあ、楽しんでもらえただろうか、この3シーン・・・YZサーキットをご存知の方なら、想像のつく光景なはず・・・ふふふ、かくもドラマを展開してくれたグリーン氏に、乾杯・・・(微笑)。

いずれにせよ、この裏YZにとりあげねばならないだろう。

ここまでダイナミックなドライバーは、そう滅多にいるものではない(笑)。

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©KAZUMASA YAMAMOTO