山本和正パーソナルサイト

・・・君は、暴発事件、を知っているか・・・?

タイトルを聞いただけでは、何の事だかさっぱりわからない(笑)。

サーキット場内で、猟銃が暴発でもしたのか?あるいはキレた人が

すごいキャラに変貌して暴発気味・・・?

いや、いずれも違うのだ。

前置きが長くなったが

かくも恐ろしい暴発事件をここに告白するものである・・・。

いや、それは事故だったとしか言いようがない。

某ドリフト大会での出来事である。

これはYZサーキットで開催されるイベントの中でも規模の大きい種類のもので

一般観戦者の人数はせまいスタンドに延べ500名を超えていた。

その日も白熱したドリフト大会参加者が

次々と1コーナーアウト側の壁や観戦スタンドの壁の餌食に・・・。

(それにしても普通に壁に激突ぐらいでは、裏YZには取り上げられない!(爆))

その時である。

1コーナーで大スピン

コマのように回りながらダートへコースアウトし

土煙に包まれてコントロールタワーからその周辺の状況がわからないぐらい

もうもうとなってしまうクラッシュが発生した。

数秒後停まっている車両を見ると、運転手はケガもなく無事な様子。

しかし後ろで何かを引きずっている。

どうやらマフラーか何かのようだ。

コース要員と、その周辺で撮影していた某雑誌の編集者がそのマシンに近寄る。

どうやら自走はできないようだ。競技長を務めていた私は、自ら現場へ向かった。

しかし・・・

マフラーがリアのトランクの下にある燃料タンクを損傷させ

タンクに穴があいて激しく"ガソリンが漏れている"ではないか!

このままマシンを引きずっていれば、マフラーが路面と火花が散って引火

炎に包まれていたかもしれない。

ドライバーに聞くとガソリンは"30リッター程度"入っていたとのことで

ペットボトルをさかさまにした時のような勢いでガソリンが漏れ出ていた。

すぐさま、周辺を注意して消火器を周辺に配置。万が一に備えた。

しかしガソリンが漏れたままでは、リフトで運んでいくのも無理。

そこでだいたい抜け切るまで数分間待とうということになった。

そこでは、サーキット職員と

「じゃあ、煙草でも吸って抜けきるのを待つか」

など

冗談にならないような冗談を言って笑う一幕も

(周りにいた職員以外の人はその冗談には引いてしまっていた(笑))

そして数分が立ち、ガソリンもほぼ抜け切ってフォークリフトで運ぶことになった。

リフトをサーキット職員が動かす。すると・・・

!!!

突然、消火器が暴発し、あたりはピンク色に染まった。

そうなのである。

リフトの後部に消火器を置いたままガソリンが抜け切るのを待っていて・・・

それを固定するのを忘れてリフトを動かしたため・・・

安全ピンを抜いた状態の消火器は

路面に落下したと同時に噴射レバーが押される形となり

そのまま無人でピンクの粉を発射。

・・・。

火も出ていないのに、勝手に消火器が噴射

観戦スタンドには一般観戦者が多く詰め掛けており、チラリと視線をやると・・・

笑っている。

笑っている。

笑っている!

探しても見つかるはずのない穴を探しながら

コース上をピットに戻っていったのは言うまでもない・・・。   

記憶を辿ると、確かにリフトの後部に消火器を一旦置いたのは私だ。

しかしそれを確かめずに動かしたのは某職員・・・。つまり私にも責任の一端があるのだ。

いずれにしても、この裏YZにとりあげねばならない。

今まで散々人の事をネタに書いておいて

自分の失敗を載せないのはアンフェアというものだ・・・。

嗚呼、YZサーキットの業務は今日も続く・・・。

それにしてもクラッシュではなくこちらがネタになるとは・・・(笑)

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©KAZUMASA YAMAMOTO